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記事 · 靴下 2026-07-27

靴下の産地、奈良県広陵町を訪ねて

小さな工場で、一足の靴下ができるまで
平
平野 彩香
オーナー・バイヤー
2026-07-27
靴下編み機の針に糸をかける手元

靴下は、服の中で最も「産地を意識しない」アイテムかもしれません。でも、どこでどのように作られているかを知ると、一足の靴下の見え方が変わります。7月に奈良県広陵町の工場を訪ねた記録です。

広陵町と靴下産業の歴史

奈良県広陵町は、国内の靴下生産量の約3割を占める産地です。明治時代から靴下の生産が始まり、現在も多くの小規模工場が集まっています。大手メーカーへのOEM供給が多いため、産地の名前が表に出ることは少ない。

今回訪ねた工場は、家族三人で運営しています。丸編み機が十数台並ぶ小さな工場で、一日に生産できる量は限られています。その分、一足ごとの品質確認が丁寧です。

製造工程:機械と手仕事の間

靴下の製造は、丸編み機で筒状に編み上げることから始まります。一足を編むのに数分かかります。その後、かかとの補強(ダブル編み)、つま先の縫い合わせ(リンキング)を行います。リンキングは機械でも行えますが、手作業の方が縫い目が平らに仕上がり、履き心地が良い。

今回仕入れたコットンリブソックスは、リンキングを手作業で行っています。つま先の縫い目が気になる方に、特にお勧めできる理由がここにあります。

素材の配合:なぜコットン100%にしないのか

コットン100%の靴下は、肌触りが良い反面、伸縮性が低く、洗濯を繰り返すと型崩れしやすい。今回のソックスはコットン85%・ナイロン10%・ポリウレタン5%の配合です。

ナイロンが入ることで耐久性が上がり、ポリウレタンが入ることで足首のフィット感が保たれます。コットンの割合を高く保ちながら、実用性を確保するバランスを、工場の方と相談して決めました。

産地を訪ねると、価格の意味がわかります。2,800円(税込)という価格が、どんな工程と素材から来ているか。店頭でお手に取りながら、聞いていただければ詳しくお話しします。

#靴下#産地#奈良#コットン#ものづくり

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